THE GREY 凍える太陽 ネタバレ 感想 [映画]
THE GREY 凍える太陽 ネタバレ 感想
「THE GREY 凍える太陽」を見てきたので「THE GREY 凍える太陽」の感想とネタバレをします。
例のごとくガッツリネタバレしていますので内容を知らずに映画を見たい方は読まれないことをお勧めいたします。
映画『THE GREY 凍える太陽』予告編
「THE GREY 凍える太陽」が注目されているのは、ただでさえ「アンストッパブル」のトニー・スコット、「グラディエーター」のリドリー・スコットの兄弟が製作を務めるというだけでも話題の作品であったにも関わらず、弟のトニー・スコットは先日自殺をしたことで、トニース・コット最後の作品となったこと。
メガホンを取るのは「特攻野郎Aチーム」などのジョー・カーナハン。
主演は「96時間」や「アウノウン」でワイルドな演技を披露したリーアム・アンソニー。
では「THE GREY 凍える太陽」本編の内容はというと、、、
石油堀削現場で勤務する男たちを乗せた飛行機が嵐に巻き込まれてアラスカの山奥に墜落。
そこは一面雪に覆われた何もない極寒の地だった。
生存者は主人公のオットウェイ(リーアム・アンソニー)を含む7名のみ。
ちなみに、この映画の主人公であるオットウェイは病気で最愛の妻を亡くしており自殺まで試みようとしたつらい過去を抱えている。
そしてそこは人喰いオオカミの縄張りの中であった。
オットウェイは他に生存者がいないかを探していたところ、人喰いオオカミが女性を襲い食い殺している現場に遭遇。
ここからオットウェイらと野生の人喰いオオカミとの壮絶な戦いが始まる。
オオカミの襲撃から身を守ろうと全員で交代しながら見張りを続けるがあえなくオオカミに襲われ一人が殺されてしまう。
オットウェイはオかつてオカミをハントする仕事をしていたのだが、今回は事故とともにライフルを失ってしまっていて、その知識をオオカミから逃げることだけにフル活用することになる。
すぐに救助が来ることも考えられない7人はなんとかオオカミの縄張りから離れようと、近くの森に向けて非難を開始することに。
オオカミたちの襲撃の仕方は周到で、群れから外れたものを一人ずつ襲っていき、その群れ全体を絶滅させようとする方法。
そして次の襲撃を受けたのは墜落現場から森へと移動している時だった。
脚をケガしていて遅れてしまった一人がオオカミの標的にされ食い殺されてしまうが、残りの5人はなんとか森にたどり着き火を焚いてオオカミの襲撃からひとまずは逃れることに成功する。
この中に調子乗りの男が一人いてチームワークを乱そうとする強がり男がいるが、結局ははオットウェイに力でねじ伏せられおとなしくなる。
しかしおとなしくなったと思ったのもつかの間、襲ってきたオオカミを一匹退治するとその首を切ってオオカミの群れのいる方に投げ、遠吠えの真似をするというキチガイな行動に出る。
これがオオカミ達のさらなる怒りをかったかどうかは知らないが、見ている方としては理解に苦しむ最もイラッとするシーン。
そこから一人、また一人と脱落していき最後はオットウェイ独りになる。
この時点まではこの映画のエンディングはなんだかんだ言って主人公が生き残り生還するというお決まりパターン
かと思ったが、この作品は違っていた。
キーワードは「後悔しない生き方とはどういったものか」ということ。
オットウェイの父が残した言葉はたしか「もし最大の敵に挑むことができたなら、たとえ負けたとしても後悔はない」的な言葉だったと思います。。。
最後にはいよいよ逃げ場がなくなりオオカミに囲まれて群れのリーダーと一対一に。
筆者はここでもまだ、ここでオオカミのリーダーに認められて奇跡的に見逃されて助かるパターンではないかと疑いましたがそんなありきたりの終わり方はしなかった。
そこで例の言葉の回想シーンと亡くなった奥さんの度々出てくる回想シーン「逃げないで」の言葉に後押しされてナイフと小さな酒瓶を手に縛り付けタイマン勝負に出る。
結果は・・・
ここまできてここだけは伏せておきます。
この映画はまさに「男の生き方」を問うた作品。
様々な方の書いたレビューを読むと残念作品の一つに数えられつような評価もあるようですが、筆者は非常に面白かったと思います。
最後に2つだけ付け加えます。
一つはこの映画は常に「ビックリ」するということ。
この映画は心臓の弱い方は見ない方が良いです(映画館はシルバー世代でいっぱいでだいじょうぶか?と心配になりました)。
二つ目は、明らかに先のありそうな感じでエンドロールに入ったにもかかわらず、映画を見に来た人たちの半分がエンドロールが流れ出したと同時に席を立ち始めてしまったことに対する違和感です。
シルバー世代が多かったのも関係があるとは思うのですが、最後までが「作品」であるのにその余韻を味わう気のない人達のなんと多いことかと思いました。
特にこの作品は結末がはっきりしないままエンドロールに入り、最後どうなったかでこの作品の方向性がわかるようになっていたのに、ちょっと理解しがたい行動でした。
面白くないんだったらその時点で退席すればよいと思うし、エンドロールに入るまで見るんだったら結末を知るまで見ていけばいいのに、、、と思いました。
ということで、最後の結末だけ伏せておきます。
筆者は非常に面白かったと思いますが、ハッピーエンドを求めて映画を見る方、男くさいメッセージ性なんかクソ食らえと思う方にはむかない映画だと思います。
ただただビックリしたいと思っている方には、そこらへんのホラー映画よりもおススメです。
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